今ではあまり見かけることが少なくなってきた、サスペンダーですがその歴史は古いです。
日本ではベルトの方が主流で若者は、着用したことがない人の方が多いのではないでしょうか。
サスペンダーをつけるのはダサいとか、太った人がつけるものという認識を持った人も中にはいます。
サスペンダーの歴史を知ったり、実はスーツとの相性が良いことなどについて理解を深めていけば見方が変わるかもしれません。
今回は、サスペンダーの歴史を日本と世界で比較や、今はスーツと相性抜群な事や理由などについて紹介していきます。
目次
サスペンダーの歴史(語源)とは?
サスペンダーの歴史(語源)は古く、日本が発祥の地ではありません。
時代は、1700年代のフランス革命の最中に西欧で快適に動けるような、ファッションアイテムは何か無いのかということで考案されました。
当時は、オシャレな装飾品という意識は無く、もっぱら実用性が重視されていました。
1700年代頃の西欧の洋服は、スラックスの股上が深くつくられており肩から紐のようなもので吊った方が快適だったと言われています。
その後、オシャレを気にする貴族や紳士達にサスペンダーの素晴らしさが認知され、18世紀~19世紀前半頃は種類の「H型・X型」、19世紀中頃には「Y型」が流行ったとされています。
サスペンダーは、数百年という長い歴史(語源)があるわけですが、現在までに実用性だけではなくファッション性も兼ね備えたものとして進化してきたのですね。
今は、ベルトが主流の時代ですので、あまりサスペンダーを着用している人は多くはありません。
若い人達は、サスペンダーの存在や名称は知っていても、実際に見たり使用したりした人は少ないのではないでしょうか。
とは言え、貴重なファッションアイテムでもないので、デパート、洋服屋などで取り揃えている場合が多いです。
着用してみたいと思ったとしても、割りとすぐに入手しやすいでしょう。
日本でのサスペンダーの歴史
海外では、サスペンダーの歴史(語源)は何百年とありますが、日本に伝わったのはずっと後のことです。
それでも、100年位の歴史はあるので、長いと言えば長いです。
日本で初めてのサスペンダーメーカーは、「タニワタリ」というところで明治時代から職人さんが代々制作しています。
昔は、サスペンダーは大量販売されているわけではなく、個々のオーダーで身体に合わせて作っていたと言われています。
ですので、昔はサスペンダーを着用するのは、誰でも手軽にできることではなくてある程度、お金持ちな人だったりファッションに詳しい人が多かったのかもしれませんね。
もしかしたら、今の日本とは逆転現象が起きていた可能性もあります。
今は、サスペンダーを購入しようと思ったら、ネットショッピングや自宅近くのデパート、洋服店などで誰でも比較的簡単に買うことができます。
昔は、大量生産は困難な時代ですし、今のようにネットショッピングとかもできないので、使用したい人は多くても簡単には手に入らなかったのではないでしょうか。
サスペンダーを使って見たい人が少ない現在は、簡単に買うことができるけれどそこまで興味がもてないしベルトの方が使い勝手が良いので、なかなか普及していかないという流れになっています。
日本でサスペンダーが広まったきっかけ
サスペンダーメーカーの、「タニワタリ」が日本で初めてサスペンダーの普及に大きく貢献している歴史があるので、広まったきっかけの一つとしてあるのではないでしょうか。
日本人の誰かが大々的に広めたとか、黒船のペリーのような外国人が日本に入国して普及させたというストーリーはありません。
今でも、根強い人気があり忘れ去られていないのは、実用性やファッション性を高く評価している日本人がたくさんいるからです。
残念ながら、今はベルトの方がサスペンダーよりも主流になっているので、ズボンベルトを上回るほどサスペンダーが人気になっていくという可能性は低いです。
例えば、日本で活躍している俳優、女優、モデルなどの人が、サスペンダーを着用してメディアに出演していたら、ファンの人なら自分も真似をしてみたいと思う方は多いでしょう。
そうなると、サスペンダーの人気が上昇して、ブームがくるかもしれません。
自然にサスペンダーの利便性や実用性などが、再注目されるというよりは芸能人やインフルエンサーの人達の力を借りて広まっていく可能性はあります。
そのような出来事がない限りは、爆発的に普及していく可能性は低いでしょう。
サスペンダーは今はスーツと相性抜群!
洋服のズボンがズレないように、固定する役割があるサスペンダーですが、実はスーツと相性抜群なのです。
営業職のビジネスパーソンが、スーツを着用する機会は多いですよね。
仕事先に、サスペンダーを着ていくのは少し抵抗がある人もいるのではないでしょうか。
何もスーツを着用するシーンは、ビジネスの場面だけとは限りません。
冠婚葬祭の場でも着ますし、お祝いごとやデートの時など色々な場面で着る機会はあります。
スーツとサスペンダーを組み合わせることで、ファッションセンスを高めたり、オシャレ度をアップさせることが可能です。
そして、具体的にどのようなスーツに合わせれば良いのかと言いますと「白色・黒色」がベストです。
その他には、スーツの裏地と合わせたり、ネクタイのカラーに合わせたりしても良いでしょう。
ただ、ズボンベルトとサスペンダーは一緒には組み合わせないほうが良いです。
ベルトループが無いズボンを着用したりしましょう。
ベルトループがあっても、あえてベルトを通さないでサスペンダーだけを使用するなど使い分けることが大切です。
サスペンダーはスーツと相性抜群な理由について
サスペンダーは、スーツと相性抜群なことをお伝えしました。
その理由としては、いくつかのメリットがあります。
ズボンの長さをキープできる
スーツスタイルで、長時間行動していたらズボンベルトを使っているズボンの場合、位置がズレてしまう可能性があります。
手荷物が多かったり、鞄を手に持っていたりすると手が塞がっているので、なかなかスムーズにズレを整えることが難しくなりますよね。
サスペンダーを着用していると、ズボンの長さをキープできるので、位置がズレにくくなります。
ウエスト周りをベルトで締めつけられない
スーツを着用していると、ずっとベルトでウエスト周りを締めつけているので、時間が経過したら痛くなってしまう恐れがあります。
最悪の場合、身体に擦り傷ができたり、血行不良になってしまうかもしれません。
また、衣類や下着がベルトによって締めつけられていますから、折り目がついたり跡が残る可能性があります。
サスペンダーを使用すると、ズボンから両肩に吊り下げるのでウエスト周りが締めつけられる心配がありません。
サスペンダーの歴史のまとめ
18世紀に、西欧でフランス革命が起きていた時にサスペンダーが考案されたと言われています。
その後、18世紀~19世紀前半頃は「H型・X型」、19世紀中頃には「Y型」の種類のサスペンダーが流行っていたという歴史(語源)があります。
日本の歴史は、100年程で「タニワタリ」というサスペンダーメーカーが、日本で最初にサスペンダーを販売していました。
今でも、タニワタリ製のものが売られており根強い人気があります。
ブログ作成者
石澤大
「商品の本当の良さは作り手の熱い思いと考え方。
それを引き、伝えるだけ。」
- 略歴 -
1979年福島県生。
同志社大学心理学専攻卒。
大阪デザイナー専門学校プロダクトデザイン科卒。
プロダクトデザイン事務所、
アパレルメーカーを経て「DESIGN=」設立。
人の心を何よりも大切にする
ブランド戦略のトータルプロデューサー。
楽天市場1位受賞商品30以上創出。