社会人になって間もない頃は、企業の研修でビジネスマナーを習得する機会があるビジネスパーソンが多いです。
入社後、しばらくすると特にビジネスマナーについて学んだり、研修に参加する機会がなく後は、自分でビジネスマナーに気をつけている人は多いのではないでしょうか。
職場の上司や取引先の人に、きちんと敬語を使っているつもりだけど、適切な言葉遣いができているのか不安になってしまうビジネスパーソンもいます。
あまりにもビジネスマナーの常識がかけ離れている人ではない限り、注意されるのは仕事の成果のみという人もいるのではないのでしょうか。
今回は、ビジネスマナーでの言葉遣いで敬語の種類や大切な理由、間違った言葉遣いについてと職場で使いたい正しい会話術などについて紹介していきます。
目次
敬語の種類とは?
学生時代は、社会人よりも交友関係も狭く第三者と関わる機会が少ないですよね。
社会人として働きだしたら、一気に交友関係も広くなりビジネスの場で様々な人たちとの関わりが増えていきます。
会社に勤めているビジネスパーソンは、同僚、部下、上司、取引先の人など、肩書きや立場が同じだったり異なる人と仕事を進めていきます。
目上の人と接する機会も増える人は多いのではないでしょうか。
ビジネスシーンでは、敬語を使うことが一般的ですから関わるビジネスパーソンとの状況やTPOに相応しい言葉遣いをする必要があります。
マナーとしての言葉遣いで、敬語は3種類あります。
尊敬語
「尊敬語」は、相手の立場を上げ敬意を示す言葉です。
ビジネスの場では、上司や社外のビジネスパーソンに使われることがが多いでしょう。
尊敬語は、目上の人に対して尊敬の気持ちを込めて使います。
例えば、会うという言葉は「お会いになる・会われる」などや、言うという言葉は「おっしゃる・言われる」などがあります。
丁寧語
一般的に社会人になったら、学生時代とは言葉遣いや口調がガラリと変わるものです。
学生気分のノリのまま、仕事をしてしまうと必ず痛い目に遭うことになりますから、ビジネスマナーを心得ることはとても大切です。
敬語の種類で、最も頻繁に使われるものが「丁寧語」になります。
丁寧語は、語尾に「です・ます」などを使いかしこまった丁寧な表現です。
謙譲語
自分の立場を下げて、へりくだった表現をすることで相手に敬意を示す敬語が「謙譲語」です。
例えば、自分のことをさす場合には「私ども・手前ども」と言った使われ方をします。
基本的に、学生時代は敬語の種類の中で謙譲語が一番、使わなかった人は多いのではないでしょうか。
ビジネスマナーでの言葉遣いで敬語が大切な理由
なぜ、ビジネスマナーでの言葉遣いで、敬語が大切になるのか疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
敬語というのは相手を敬うための言葉遣いです。
仕事の場で敬語が大切な理由として、関わるビジネスパーソンへの気遣いを言葉で表現していることになるので、相手から誠実で真面目な印象を持ってもらういやすくなるからです。
社会人は、適切な敬語を使い分けることで、社内や社外のビジネスパーソンと信頼関係や人間関係の構築がしやすくなります。
仕事で関わる方々から、好印象をいただくためにも、ビジネスマナーでの言葉遣いで敬語は欠かせません。
間違った敬語の言葉遣いとは?
ビジネスマナーでの言葉遣いで、敬語を使い分けることの重要性をお伝えしましたが、間違った表現をしてしまうと逆効果になりかねません。
例えば、お客様が会社に来た時に、社内の人たちに報告する場合「お客様がいらっしゃいました」というのはNGです。
正しくは、「お客様がおみえになりました」となるのですが、社会人の中にはこのように来客対応時に間違った敬語で伝えている人もいます。
また、敬語は使い方次第では、ビジネスパーソンに対して嫌味になってしまったり、誤解されてしまう恐れもあるので注意が必要です。
敬語を使うことで、相手に対して配慮をしているのだとわかってくれるビジネスパーソンは多いですが、いずれにしても間違った言葉遣いはできるだけしない方が無難です。
社外の人と会話する時は自社の者は上司でも敬語は使わない!
日本語は世界の言語の中でも、複雑で難しい部類に入ると言われています。
私達は日本人だから当然、日本語が話せますが必ずTPOに相応しい言葉遣いができるかと思うと、おそらく自信が無いという方も少なからずいるのではないでしょうか。
日本語の言葉は、同じでもニュアンスが変わってきたり、意味合いも違うものもありますし、敬語にも種類が色々あるので使い分けは難しいとはいえるでしょう。
ビジネスマナーで、言葉遣いの敬語に関しては細かいことを言いますと、社内と社外では上司を呼ぶ時に違いがあります。
社内では、「名前+役職名」で呼ぶことが一般的ですが、社外の人と会話をする時は自社の者は上司でも敬語は使いません。
つまり、社外の人に会社のビジネスパーソンを紹介する時は名字だけ捨てで呼んだり、役職名が課長なら「課長の〇〇」という風に呼びます。
敬語の言葉遣いを間違えると反感をもたれる恐れもある
ビジネスマナーで、敬語の言葉遣いは間違ってしまっても一生懸命さや相手に対しての気遣いが伝われば、多くのビジネスパーソンは嫌な気分になることは無いでしょう。
しかし、ビジネスパーソンの中には敬語の言葉遣いを間違えると反感をもつ人もいるので注意が必要です。
人間ですから、プログラム通りにロボットのように、間違いなく完璧な言葉遣いをするのは無理があります。
ヒューマンエラーをしたことが無いビジネスパーソンは、ほぼいないのではないでしょうか。
なので、社内や社外の人に対して敬語の使い方を間違ってしまっても、次から気をつけようという気持ちでまた仕事をしていくことが大切です。
お客様やビジネスパーソンに対して、一番やってはいけないのが命令形の言葉遣いです。
命令口調ですと、相手に対する配慮は一切ありませんから、言われた方は場合によって嫌悪感を抱いてしまいます。
命令形の言葉遣いと比べたら、敬語の使い方を間違うのはまだ救いようがあるので、もし万が一、ビジネスパーソンと敬語で話していて反感がもたれてしまったら、すみやかに謝りましょう。
そして、誤解をされないように、悪気はなくこのように伝えたかったと自分の気持ちを素直に表現することが大切です。
職場で使いたい正しい言葉遣い
ビジネスの場で、特にかかわっていくのはやはり職場の人たちですよね。
職場では、色々な立場や年齢の方達が一丸となって仕事をしているので、上下関係を気にしつつ円滑なコミュニケーションが人間関係の構築には重要です。
そして、正しい敬語を使ったりや正しい言葉遣いができるようになると、会社にとって頼りになる存在として認識されるでしょう。
仕事で成果を上げることも大切ですが、ビジネスマナーとして適切な言葉遣いをすることもビジネスパーソンとしての品格をアップさせるために必要です。
アットホームな職場であれば、職員とフランクに接しやすいがタメ口を使ったり、学生の延長のような話し方をする癖がついてくると、社外のビジネスパーソンにも、ポロッと出てなってしまう恐れがあるので注意しましょう。
ですので、職場ではどんなに仲が良い人でもの語尾に「です・ます」をつけたり、日頃から敬語を意識した話し方をしたりして、コミュニケーション能力を高めていくのも良いのではないでしょうか。
まとめ
社会人として働きだすと、言葉を話す機会は学生時代よりも多くなっていきます。
ビジネスの場では、基本的に敬語が使われるのですが使い方次第によって、関わるビジネスパーソンは良い印象を持ったり悪い印象を持ったりします。
ですので、ビジネスマナーとしての正しい言葉遣いを習得して、相手から好印象を持ってもらいやすくすることが大切です。
ブログ作成者
石澤大
「商品の本当の良さは作り手の熱い思いと考え方。
それを引き、伝えるだけ。」
- 略歴 -
1979年福島県生。
同志社大学心理学専攻卒。
大阪デザイナー専門学校プロダクトデザイン科卒。
プロダクトデザイン事務所、
アパレルメーカーを経て「DESIGN=」設立。
人の心を何よりも大切にする
ブランド戦略のトータルプロデューサー。
楽天市場1位受賞商品30以上創出。