レザーエイジングとは?経年変化が好まれている理由について


レザーエイジングとは?経年変化が好まれている理由について

動物の皮が使われている本革製品は、長く使い続けているうちに色合いが変化することをご存知でしょうか。

色が変わると言っても、色あせたり素材が剥げたり見た目が汚く見えるわけではありません。

レザーエイジングと言って、深みのある美しい色合いに変化していきます。

そのためには、定期的なメンテナンスをしながら長く愛用していかないと本物の経年変化が楽しめません。

今回は、レザーエイジングの基礎知識情報や経年変化が好まれている理由などについてご紹介していきます。

1.レザーエイジングとは?

経年変化とエイジングは、同じ意味合いがあります。

時間が経った状態のことを言いますが、革製品のエイジングとは少し違います。

革製品は【レザーエイジング】と言い、時が経過したあとに革に深みのある味が出てくるという状態です。

中古品のレザー製品でしたら、購入段階で経年変化していて良い感じに色合いが変わっていることもあるでしょう。

ですが、新品の状態ではないので元の色合いがどんな感じだったのかはわからず比較できません。

レザーエイジングを楽しむのなら、新品の革製品を購入して大切に長く使い続けるのがベストです。

そうすれば、新品の状態の色から経年変化する過程もわかり、深みのある色合いになる前と後の状態を比較することができます。

経年変化の仕組みについて

経年変化は、本革のみの魅力で合皮製品では楽しめません。

さらに、植物性タンニンなめしが施されている革という条件があります。

経年変化の仕組みで、レザーに含まれるタンニンが紫外線に当たり空気中の酸素と化合することで酸化が起きて色が変わっていくという流れです。

レザーエイジングは、新品の製品を購入して数日や数週間くらいでは楽しめません。

年単位の時間が経過することで、美しく深い色合いを実現できるのです。

人間の記憶は薄れて行くのでレザー製品を購入した時に、写真を撮っておいて年月が経った後のものと比較してみるのも良いですね。

2.レザーエイジングが好まれている理由

本革製品を購入した人は、買って間もない頃の色・質感・ツヤ感を楽しめますし、レザーエイジングが起きた後の変化も楽しむことができるので飽きることはありません。

しかも、同じレザー製品でも持つ人それぞれで、長い間使い込めば使い込むほど味の出方が違うので色合いが被ることも少ないでしょう。

ある意味、使い続けて味が出た本革製品はオーダーメイド商品という感じです。

長く愛用することで、世界に一つだけの自分専用の本革製品となるわけです。

そして、レザーエイジングが好まれている理由に以下のようなことがあります。

色の変化

革製品の多くが時間が経過するに従って、明るい色から濃い色へと変わっていきます。

つまり、レザーエイジングという色の変化の影響です。

人工的な合皮製品では、決して実現できない本革製品ならではの魅力があります。

ツヤの変化

レザーエイジングが起きると、色合いの変化もそうですがツヤ感も変わってきます。

オイルレザーの場合は、なめし工程段階でたっぷりとオイルが素材に浸透していますので、使い続けるうちにオイルが染み出して革製品の表面がコーティングされます。

コーティングされることによって、ツヤ感が増し美しい光沢が出るのです。

形の変化

レザー製品は、新品の状態ですと手に持つ感覚は固く感じます。

そして、使い込めば使い込むほど革は柔らかくなり形の変化が起きて丸みを帯びていくのです。

最終的にはユーザーの手に馴染む形で落ち着き、触り心地がとても良くなります。

3.色によるレザーエイジングの違いについて

レザー製品は、カラーバリエーションが豊富です。

購入する時に自分の好きな色を買うことで、愛着が湧いて長持ちさせようという気持ちになれるでしょう。

数にこだわらず、TPOに合わせて複数個のレザー製品を買っておくのもおすすめです。

綺麗な経年変化を楽しむためには、マメに手入れをすることが大切になってくるので保管場所や取り扱い方に注意しましょう。

本革製品の色によるレザーエイジングの違いは以下のようなものがあります。

レザー製品の黒色は、もともと暗い色なのであまり色の変化はありません。

ですので、他のカラーと比べるとレザーエイジングの楽しみはあまりないといえますが、黒色は傷が目立ちにくいので長く使い続けても傷み具合がわかりにくいです。

茶色

茶色のレザー製品はレザーエイジングが起きると、こげ茶色へと変化していきます。

渋みが増して落ち着いた色合いへと変わっていきます。

差し色として人気のカラーと言えば赤色です。

レザー製品の赤色は、男性が手にしても違和感はなく使い込めば使い込むほど深い赤色へと経年変化します。

4.美しくレザーエイジングをする方法

革製品は、経年変化によって手にするユーザーを飽きさせない楽しみがありますが、最高の状態を維持するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

美しいレザーエイジングを楽しむのは、大切に扱いそして長く使い続けてきた人だけが味わえる特権のようなものです。

傷をつけたり、色落ちが怖いからとあまり持ち歩かず放置しすぎるのも良くありません。

使い込むことで革が柔らかくなり、手に馴染み触り心地が良くなります。

一番良いのはレザー製品を大切に使い続けながら、メンテナンスを繰り返していくことです。

メンテナンスはとても面倒な作業があるわけではありませんし、多額のお金が必要でもありません。

高価なブランドのレザー製品でしたら、商品自体が高額ですから取り扱いもとても気を使いますが、手頃な値段で販売しているものも多いです。

美しくレザーエイジングをする方法は、以下のようなことがあります。

毎日使ってあげる

人によってはレザー製品は、あまり頻繁に使うとボロボロになってしまうかもしれないと心配する人もいます。

まだ新品の革製品は、革が固く手に馴染んでいませんから毎日使ってあげることで素材が柔らかく触り心地が良くなっていきます。

汚れた手で触り続けるのは逆効果ですので、注意が必要ですが綺麗な手で毎日のように使用し続けた方が美しいレザーエイジングを楽しめるでしょう。

過度なメンテナンスはしない

レザー製品を購入して放置しすぎるのは良くないとお伝えしましたが、必要以上にメンテナンスするのもNGです。

大切にしすぎるあまりクリームを一度に大量に塗ったり、数日おきに塗ったりすると革がダメージを受けます。

数ヶ月に1度程度でも十分手入れの効果はあるので、過度なメンテナンスはしないようにしましょう。

汗を含ませない

革製品は、水や汗で濡れてしまうと染みや水ぶくれする原因になります。

また、ずっと手で触っていると汗でレザーが汚れたり水分を大量に含んでしまいやすくなるので注意が必要です。





5.レザーエイジングのまとめ

レザーエイジングとは、本革が時間を経過して美しくそして深みのある色合いに変化していくことを言います。

革に含まれるタンニンが紫外線に当たり空気中の酸素とくっつくと、酸化反応が起きるという仕組みです。

美しいエイジングを楽しむためには、定期的な手入れが欠かせません。

経年変化によって革の魅力を最大限に引き出すためには、年単位の時間が必要になるので大切に使い続けましょう。

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