コードバンとは?初心者でも分かる基礎知識や特徴について解説!
革素材の製品好きな人には有名なコードバン。
財布・名刺入れ・靴・ランドセルなど、色々なものに用いられています。
独特な光沢や、高級感がある質感が特徴でコードバンを所持する人のオシャレ度をワンランクアップさせてもくれます。
革素材ということまでは知っていても、何の生き物の革が使用されているかまでは知っている人はそこまで多くはありません。
革製品を所持する初心者の方は、特にファッション小物アイテムの見栄えばかりを気にして、自分の持ち物の本質的なことまで理解していない方が多くはありません。
コードバンの知識を深めていけば、TPOに合わせた持ち物を選べやすくなり、さらに自分の価値があがるでしょう。
今回は、コードバンの基礎知識情報とはについてや、種類・特徴などについて紹介していきます。
コードバンは、ローマ字表記で表すと「Cordovan」となります。
馬の革のことで、馬のお尻・臀部の革が使用されている素材です。
コードバンは、欧州で食肉用に生産されている農耕馬から臀部の革を採っています。
その独特な光沢や高級感ある質感に、魅了される人が多く毎年人気の素材なんですね。
コードバンの生産に携わる業者は、アメリカのHorween(ホーウィン)社や日本の新喜皮革などが有名です。
コードバンを生産している業者は、世界的に見ても多くはありません。
その上、馬革の素材をファッション小物アイテムとして使用する場合、約6ヶ月間ほどの生産期間が必要になってきます。
ですので、そんなにポンポンとコードバン製品が作られているわけではないのです。
良質な馬の革の見極めも必要ですし、キレイなツヤを出したり高級感ある質感を実現する為には熟練した職人さん達が手間ひまかけて製造しなければいけません。
コードバンは、「革のダイヤモンド・革の宝石」などの由来があります。
これは、コードバン層の箇所を削り出す作業工程が宝石の発掘を想像させ、光沢を実現するグレージングという作業工程が宝石の研磨を思わせることが名前の由来になっています。
また、諸説は色々とありますが一説にはイスラム期のスペインのコバルト地方特産の高級なめし山羊革が、コードバンに似ていることから、そう呼ばれるようになったとも言われています。
その歴史は、未だ明らかにされておらず文献も見つかっていないことから、かなり古くからのものだということはわかります。
コードバンの由来や歴史が、日本ではないことだけは確かでしょう。
ですが、現在、日本を含めて世界的にもコードバン製品の需要はとても高まっています。
コードバンは、「馬革」ですが実は牛や豚などの生き物と比べて流通量が少ないのです。
流通量が少ないといういうことは、コードバンの素材を使用した生産量も少なくなるので希少価値が高いものになります。
そして、もっと良質な馬革を摂るには欧州の限定された地域で生産される農耕馬からしか摂ることができません。
なので、必然的に生産量はさらに限定されることになります。
コードバンは、馬1頭から採れるのは靴数足分が限界ですから、馬の革にキズや傷んだ箇所があったら採取できません。
希少価値が高いですし、コードバンのファッション小物アイテムを生産するまでに約6ヶ月間ほど熟練した職人さんが手間ひまを惜しまずかけていますので、品質は最高のものになるのは当然と言えるでしょう。
コードバン製品の生産作業に、従事する職人にも高度な知識と技術が求められるので育成にも人件費がかかってきます。
コードバンは、本革の中でも最も長持ちしやすい素材と言えます。
本革なので、ファッション小物アイテムを製造するまでに多くの労力とコストがかかっていることから、値段もそれなりに高いものが多いです。
ただ、耐久性が高いということは長年に渡って使用し続けることができるので、長い目で見たら手頃な買い物だったと思えるのではないでしょうか。
また、その他革も以下のように色々とあります。
主に、ランドセル製品の素材として使用されているのが「人工皮革」です。
人工皮革は、軽量で汚れにも強く発色も鮮やかなのが特徴的です。
本革ではないので、比較するとリーズナブルな値段を実現することが可能です。
軽量かつ汚れにも強い素材ですから、人工皮革を使ったファッション小物アイテムを所持する人にとって製品の重量がそれほど負担にならず耐久性も良いので長持ちさせることができます。
「牛革」の素材の特徴は、傷が入っても悪目立ちしにくいということが大きなポイントです。
革が硬いので、それが耐久性が高いことに繫り、牛革を使用した製品は型崩れに強いです。
所持する人のフィット感や持ち歩きのしやすさは、馴染むまで少し時間がかかりますが、使用していくうちに柔らかさがでるのが本革の魅力でもあります。
馬の革の素材が使われているものを「コードバン」と言います。
その特徴は、傷が入りにくく強度は牛革の約3~5倍ほどあるといわれているので、本革の中でも耐久性が高いものです。
コードバンは、生産過程でオイルをたっぷりと含ませて、グレージングの作業工程で美しい光沢が実現されています。
コードバンは、ファッション小物アイテムに使用されていますが、全ての製品が同じ種類ではありません。
それぞれ、以下のように特徴を活かして最適なものが生産工程で用いられているのです。
必要最低限のオイルだけを、内部に浸透させタンニン鞣しを施した後に、表側に顔料を乗せて色付けしたものが「顔料仕上げコードバン」になります。
顔料仕上げされることにより、革の表面が覆われているので水分が付いた時に素材の内部に浸透することを防ぐ働きがあります。
防水・撥水効果が高く耐久性が良いので、コードバン製品の愛用者で日頃の手入れが苦手な人にはおすすめです。
昔から、最も一般的な種類と言えば「オイルシェルコードバン」です。
外国では、「シェルコードバン」とも呼ばれています。
オイルシェルコードバンは、素材の内部にたっぷりとオイルを浸透させることで折り曲げに対する耐久力が高いのを実現できています。
また、仕上げとしてグレージングが施されているものが多く表面にツヤを生み出してくれます。
エナメル素材のように、表面がツルッとしていて光沢を出す特徴があるのが「ウレタン染めコードバン」です。
ウレタン樹脂が使用されており、水に強く汚れや傷も付き辛いです。
長年、ウレタン染めコードバンの製品を所持していると樹脂の劣化によりベタ付きや色ムラなどが起きる可能性があるのでケアを怠らないようにすることが大切です。
コードバンではなくても、世界には優れた革素材のものがいくつかあります。
また、馬の革で他の代表的なものと言えば、「ホースハイド・ホースフロント・ポニーレザー」でしょう。
それらは、財布や革ジャケットなど色々なファッション小物アイテムに使用されています。
コードバンとは、ローマ字表記で「Cordovan」と表します。
馬の革のことで、財布・ランドセル・名刺入れ・靴など色々なファッション小物アイテムに使用されています。
その歴史は古いですが、起源は明確にはされていないのでベールに包まれている状況です。
コードバンの名前の由来は「革のダイヤモンド・革の宝石」などと呼ばれており、独特な光沢や高級感のある質感に多くの人々が惹きつけられています。