1700年代のフランス革命が起きた頃に、西欧でサスペンダーが誕生したと言われています。
目的は、ズボンがずれないようにするためにつくりだされた物ですが、当時は実用性が重視されていました。
現在のサスペンダーは実用性を求めるだけではなく、オシャレの一環としてファッションに取り入れられることもあります。
サスペンダーは、呼び名がいくつもありイギリスではそう呼ばれています。
アメリカでは、ブレイシーズという名称が使われていて、名前が違うのには意味があるのです。
今回は、サスペンダーの意味・名前の由来、ブレイシーズとの違いとベルトがあるのに付ける必要があるのかなどについてわかりやすく解説していきます。
目次
サスペンダーの意味を解説
サスペンダーという言葉は、日本で浸透していますが世界中の全ての国で共通したワードではありません。
イギリスでは、「ブレイシーズ」という名前の方が一般的です。
そして、サスペンダーの使い方は同じ用途があっても、意味が異なります。
イギリスでのサスペンダーの意味は、ガーターベルトです。
ガーターベルトは、男性はあまり聞き馴染みがない言葉かもしれません。
それは女性が、ストッキングをつる目的でするものだからです。
ですので、男性の人には本来、ガーターベルトは無縁なものですから知らなくても無理はありません。
アメリカでのブレイシーズの意味は、歯の矯正器具です。
サスペンダーの用途は同じでも、国によって名称や意味合いが異なるのは不思議ですよね。
見方を変えると、色々な国でサスペンダーを購入することができるので、海外旅行や留学した際に着用したくなったら手に入れることも容易いでしょう。
サスペンダーの名前由来を解説
日本やアメリカでは、サスペンダー(Suspenders)と呼ばれていますが、イギリスではブレイシーズ(Braces)です。
サスペンダーというワードは、アメリカ英語になります。
イギリスでは、ブレイシーズ、あるいはブレイシズと呼ばれているのが一般的で、18世紀にフランスから英国に渡ったと言われています。
名前の由来は、昔にサスペンダーやブレイシーズという人物がいて、その人が考案したから名付けられたというわけではありません。
特に明確な由来があるわけではないですが、当時、サスペンダーは下着の一部と考えられていたと言われています。
堂々と人目に晒すものではないとして、留めるボタンをスラックスの内側に付けるのがスタンダードだったと言われています。
昔と現在では、サスペンダーの見方に違いがあるのは面白いですよね。
今では、オシャレの一環としてサスペンダーが用いられていますから、多くの人の目に触れても素敵に思えるように実用性とファッション性を兼ね備えたものが販売しています。
ただし、日本でのサスペンダー使用者は多いとは言えず、人によってはダサいとか時代遅れという認識を持っている方もいます。
物事に対しての同調圧力が強い日本人ならではの気質と言えるでしょうか、着用している人が多くならないと自分も挑戦してみようと思えないのは仕方のないことなのかもしれません。
サスペンダーの特徴
サスペンダーは、英国では伝統的に正装用のズボン吊りとして使われてきました。
特徴は、ズボンに2箇所~8箇所の留め具を取り付けて、肩にバンドをかけて吊るすファッションアイテムです。
ガッチリと肩で支えることで、ベルトが無くてもズボンがズレないようにできます。
1700年代の西洋でも、ズボンがズレないようにするという目的でサスペンダーが作られました。
ですので、昔から今でもサスペンダーの使用用途は変わらないのですね。
ウエストを締めつけすぎずに、ズボンの長さを変えることができるのでスラックスのラインを綺麗に見せる効果もあります。
実用性が高いのはもちろんそうですが、今ではオシャレなファッションをするための装飾品として用いられていることが多いです。
ただ、ズボンを固定するアイテムとして、主流になっているものはベルトですから、今はそこまで着用している人は多くはありません。
今の若者は、サスペンダーという言葉は知っていても、実際に見たり着用したことがある人は少ないのではないでしょうか。
サスペンダーはベルトがあるのに付ける意味はあるの?
現在は、ズボンにはほとんどベルトループがつけられていますので、ベルトを通してズボンの固定ができますよね。
昔は、ベルトループがなかったので、サスペンダーは重宝されていました。
正直、サスペンダーとベルトを同時につけてしまうと、見栄えが悪くなったりダサいと思われてしまいがちです。
多くの人が、そのような着こなし方をしているのは、格好悪いと思うでしょう。
なぜなら、サスペンダーとベルトを同時につけて出歩いている人は昔からほぼ居なかったので、ファッションとして当たり前に認知されていません。
となると、ベルトループがあるズボンに、ベルト締めないでサスペンダーをつけることになりますが、さらにオシャレに見せられる場合があります。
それは、「ループレス」というベルトループが無いパンツを着用して、それにサスペンダーを取り付けることです。
ループレスタイプのズボンは、どこでも売っているわけではないので、なかなか探すのが難しいかもしれません。
ファッションに、できるだけ拘りをもっていてオシャレに思われたい人は、ループレスプレスタイプのズボンを頑張って探して着用するのもおすすめです。
サスペンダーはブレイシーズとは違うの?
先程、サスペンダーとブレイシーズは意味が違うとお伝えしてきました。
日本やアメリカでは、サスペンダーというワードが当たり前になっていますが、イギリスではブレイシーズ、ブレイシスという言葉が広く知れ渡っています。
使用用途は、ズボンに取り付けて両肩で吊り下げるものとして世界共通です。
オシャレ上級者の方は、単純にズボンを固定させる役割として使用しているだけではなく、装飾品としてオシャレ度を高めるために着用している人もいます。
サスペンダーとブレイシーズは、国によって意味が大きく異なるので例えばイギリスではサスペンダーというワードは使わないほうが良いかもしれません。
サスペンダーは、女性用のガーターベルトの意味があるので特に男性の場合はイギリスでサスペンダーと発言した際に、恥ずかしい思いをしてしまう可能性もあるでしょう。
日本では、サスペンダーという名称が当たり前となっていますから、ブレイシーズと言う呼び名はあまり認知されていません。
ですので、ブレイシーズとサスペンダーの両方の名前を知っておいても良いと思いますが、日本で生活する限りサスペンダーという呼び方だけ覚えておいても日常生活に支障は出ないでしょう。
サスペンダーの意味のまとめ
サスペンダーの意味は、イギリスでは女性用のストッキングにつけるガーターベルトです。
英国ではブレイシーズ、という呼び方が一般的なのでサスペンダーは全然違う物を表します。
アメリカでは、ブレイシーズは歯の矯正器具という意味になります。
このように、国によってサスペンダーの意味は全く異なってくるのです。
日本では、サスペンダーという名前が一般的なので、ブレイシーズという言葉は広まっていませんから伝わらない可能性が高いでしょう。
今は、ベルトが主流でサスペンダーを着用している人は少なくなってきましたが、それでも根強い人気があります。
ブログ作成者
石澤大
「商品の本当の良さは作り手の熱い思いと考え方。
それを引き、伝えるだけ。」
- 略歴 -
1979年福島県生。
同志社大学心理学専攻卒。
大阪デザイナー専門学校プロダクトデザイン科卒。
プロダクトデザイン事務所、
アパレルメーカーを経て「DESIGN=」設立。
人の心を何よりも大切にする
ブランド戦略のトータルプロデューサー。
楽天市場1位受賞商品30以上創出。