国の働き方改革の促進や、人々の働き方が多様化する時代になっているので、
テレワークを導入している企業は多くなってきました。
IT機器やツールを必要とするため、パソコンやデジタル製品にあまり興味がない人や、
苦手意識を持っている人も少なくありません。
テレワークという働き方が、全ての社会人に最適とは言い切れず、
人それぞれ向き不向きがあります。
自分にとって、良い面・悪い面を把握してから取り組むことで、
失敗や後悔をしにくくなるので理解を深めることは大切です。
今回は、テレワークのメリット・デメリットや、
会社側と労働者側での比較などについて紹介していきます。
目次
テレワークの会社側のメリットとは?
世の中にある全部の会社が、テレワークを導入しているわけではないですが、
徐々に取り入れるところが増えてきています。
IT技術が発達していく社会の中で、このように柔軟にIT化に対応できる企業は、
従業員の働き方に対しても理解があるところが多いです。
テレワークの会社側のメリットは、以下のようなことがあります。
■社員の労働意欲が高まる
■会社全体の生産性向上
■意識が高い優秀な人材が集まりやすい
■若い人が入社しやすい
■オフィスの維持費やコストの削減につながる
■病原菌による集団感染を防げる
■災害時でも素早く仕事や再開を継続しやすい
テレワークの会社側のデメリットとは?
昔は、社会人になったら毎朝早起きして、
出勤して自分の持ち場に行き仕事をするのが当たり前でした。
テレワークは、会社で仕事をしても良いですし外出先や自宅など、
場所・時間にとらわれずに働くことができます。
今の若い人に比べて年配者の方々は、
会社に出社して仕事をすることが当たり前という時代が長かったため、
あまりテレワークに興味がなかったり、苦手意識を持っている方も中にはいます。
また、人によってテレワークに向いている人と向いていない人とで分かれますし、
IT化が逆に不便に感じてしまう人もいるでしょう。
そのため、良い面・悪い面の両方がでてきてしまうのです。
テレワークの会社側のデメリットは、以下のようなことがあります。
■情報伝達及び共有で認識のズレが発生しやすくなる可能性
■上司や幹部が社員に対して仕事の評価をするのが難しくなる
■社員同士が直接会って会話する機会が減りコミュニケーション不足になる恐れがある
■社外でテレワークや在宅勤務の場合、会社に所属しているという意識が薄れる恐れがある
テレワークの労働者側のメリットとは?
企業と労働者側の双方にとって、テレワークの働き方にメリットが無ければ、
ずっと事業が継続していくことは難しくなります。
多くの社会人は、就職したらいきなりテレワーク業務に携わるわけではありません。
会社に出社して、現場で働いている人は多く、社内の働き方で新たにテレワークを導入したり、
導入を検討しているところが多いのではないでしょうか。
新たな働き方を、企業と従業員が一緒に実践していくなかで、
メリット・デメリットが出ているのですね。
まだ、実際にテレワークが普及してきて間もないです。
バブル崩壊前の時代に、社会に広まりつつありましたが、
当時は今のようにIT機器やIT製品が高性能ではありませんので、
一般的に浸透するのは難しい状況でした。
やがて、バブル崩壊と一緒にテレワークの働き方は忘れられていきましたが、
今の時代はIT機器やIT製品が高性能で、実践しやすくなりました。
テレワークの労働者側のメリットは、以下のようなことがあります。
■毎日の通勤が必要ない
■時間や場所を気にせず自由に働ける
■会社の制服に着替える必要がないところもある
■無駄な時間を省けるので生産性向上に繋がる
■自宅でテレワークできることで子育てに関われる時間が増える
テレワークの労働者側のデメリットとは?
お伝えしてきたように、テレワークは会社側や労働者側ともに、
メリットもあればデメリットもあります。
ただし、企業や人によって、メリットがそうではなくなったり、
逆にデメリットがあまりたいした問題ではなかったりと違いがあります。
あくまで参考程度に把握していただいて、メリットの方が多ければテレワークに挑戦してみてはいかがでしょうか。
テレワークの労働者側のデメリットは、以下のようなことがあります。
■社内の人間と直接会って会話できない
■一人で仕事をする機会が多いので孤独感がある
■インターネットを利用するのでネットサーフィンをしてしまう
■インターネットを利用して動画や画像などを長時間みてしまう
■自立心や自己管理能力が備わっていないと生産性が低下する
■コミュニケーション能力が低下してしまう恐れがある
テレワーク導入で日本社会のメリットとは?
総務省は、テレワークの働き方を認めており、しっかりとした定義も定められています。
ですので、社外でテレワーク・リモートワーク・在宅勤務などをしている人は、
堂々としていても全く問題ありません。
性格的に、人見知りや人混みが苦手で、あまりカフェや外出先のコワーキングスペースなど、
共有スペースで作業をするのが苦手な人もいます。
そういう人は、自宅で仕事をしたり誰も周りに居ないところで働くことも可能なので、
幅広い働き方ができます。
日本がテレワークを導入したことで、
人々のライフスタイルや価値観に変化が起き様々なメリットがでてきました。
オフィスに出社する人材が減ったことで、社内の電力消費量が小さくなったり、
コスト削減に繋がったりと日本社会全体に大きなメリットをもたらしているのですね。
地方で育児・介護などをしている人で、
希望の仕事に就くことが困難な場合や、
事情があって通勤が難しい人なども居ます。
その方たちは、テレワーク導入の会社で働けることによって、時
間と場所の制限が無くなり憂いなく仕事ができるようになったりできています。
テレワークのメリットを伸ばせば生産性向上に繋がる
会社で仕事をしていると、社内の人達と雑談や無駄話をして時間を浪費してしまうこともあります。
その点、テレワークは一人で黙々と行うことが多いです。
すると、集中力が高まって作業が捗るため生産性向上が期待できます。
テレワークで、自分で好きな場所に行ったり労働時間を決められる人が多いので、
通勤時間の減少やストレスが溜まりにくくなるといった利点を最大限に活かせることが可能です。
精神的、肉体的にも苦痛が少なくなれば生産性向上に繋がります。
職業によっては、必ずしもテレワーク業務にメリットがあるわけではないです。
接客業などは、テレワークに移行は難しいです。
お客様と対面して、コミュニケーションを取る必要性がありますし、
品出しや在庫管理なども人手がいります。
テレワークに対応が難しい仕事は、無理に取り組むと逆に生産性が低下してしまう恐れがあるでしょう。
テレワークのメリット・デメリットのまとめ
テレワークは、会社側・労働者側のどちらにもメリット・デメリットがあります。
また、良い面がそうでもなかったり、悪い面がそこまで問題ではなかったり、
企業や人それぞれに違いがあるでしょう。
テレワークを導入する企業は、従業員が上手く適応できそうなのか、
見極めることが失敗しないためには重要だと言えます。
すでに実践しているところは、不満や悩みなどが社員に出ていないか気にかけてサポートしながら、
長く事業継続できるようにしていくことが大切なのではないでしょうか。