初対面の役員が、開口一番にネクタイを褒めてくれました。本題に入る前に、場の空気がやわらかくなりました。
身なりへの意識は
気づかない内に失われていきます。
あなたが話し始める2秒前。
相手は、あなたの胸元を見て
あなたが誠実かどうかを見極めます。
これが、杢調=メランジ。
複数の色糸を撚り合わせた、深みある模様。
遠目には無地に映り、近づけば色の層が浮かぶ。
派手か無地かの二択しかなかったVゾーンに、
第三の選択肢が生まれました。
染め分けた色糸をねじり合わせ、
シルクを傷めない巻き上げ染色で織ります。
そうすることで艶と影が幾重にも重なり、
単色では出せない立体感が生まれます。
指先の絹の重み。首元の立体感。一日崩れない結び目。
三つ揃うから、メランジは品が出ます。
詰まった肉感は、
薄手のタイには出せません。
Vゾーンに置いた瞬間、
輪郭が決まります。
精練でシルクの不純物を抜き切ります。
なめらかさが指先に残り、
締め直すほど艶は深まります。
厚手の生地と芯地が、
結び目を内側から支えます。
朝のディンプルが、
夜の挨拶まで残ります。
Vゾーンに説得力が宿ります。
染色は西陣、織りと縫製は京丹後。
縦糸1万5千本を、職人が指で通します。
撚りの強さ、織のテンション、その日の湿度。
経験でしか掴めない微差から、
写真に映らない奥行きが生まれます。
初対面の役員が、開口一番にネクタイを褒めてくれました。本題に入る前に、場の空気がやわらかくなりました。
商談で初めて「センスのある方ですね」と言われました。スーツでも靴でもなく、ネクタイで言われたのは初めてです。
鏡を見て、Vゾーンの輪郭が違うのが自分でも分かります。月曜の朝が、少し楽しみになりました。
商談用、ここぞの一本、予備の一本。
どんなシーンにも合うように。
まとめて買うほど揃えやすくしました。
複数本をカートに入れると、割引が自動適用されます。