サフィアーノレザー 雨季とラマダンに注意すべきインド(コルカタ)での生産


STYLE=のレザーアイテムで人気のサフィアーノシリーズはインドで生産しています。

ちなみに工場の場所はコルカタです。

その際気を付けていることがあります。

  • ラマダン
  • 雨季

輸送期間も注意点ですが海外生産に共通するものなので今回はインドに絞った内容を書きます。

ラマダンとモンスーンで通常時期よりも生産に時間がかかり、商品の供給が遅れることがあります。

この2つは、インド、特にコルカタにおける特有の歴史、文化、地理的な事情があって生産を行う上で気を付けています。

ラマダンの際の注意

インドはヒンズー教徒が大多数を占める国です。

インド人ってガンジス川で身を清めてる印象があったりしませんか?

(ちなみにターバンを巻いているのはシク教徒です)

 

ところがコルカタは歴史的な事情からムスリム(イスラム教徒)が多い地域です。

ですからラマダン(断食)期間があります。

ラマダン期間中は工場は営業しません。

2週間くらい生産が停止してしまいます。

(宗教行事のために仕事休みってマジ?と思った私は自分に日本の仕事を重視する文化が浸透されていることを感じました)

ですから、発注するときは何か月も前に「〇月に××をn個納品してね。」

という具合にしておけばラマダン期間を気にしなくてもいいのです。

 

しかし、急ぎでほしいときや商品開発時のサンプル作成、見積もりなどは数か月前に決めておくというのは難しい話です。

特に新商品開発の際にはネックになってしまいます。

しかも、イスラム教の暦は太陰暦です。

我々の用いる太陽暦とはズレがありますから毎年何月にラマダンがあるかは調べないとわからない。

これも厄介な点です。

 

あと、死人が出ることもあるようです。

バッグの商品開発をしていた際に、ラマダンを挟み、腕利きのバッグ職人がなくなってしまい開発が白紙になってしまったこともあります。

モンスーン(季節風)による雨季に気をつけろ

インド亜大陸は夏に南西から北東に向かって高湿度のモンスーン(季節風)が吹きます。

モンスーンがデカン高原、エベレストを含む急峻なヒマラヤ山脈にぶつかって上昇気流が生じるため夏期のインド沿岸は雨が非常に多いです。

特に工場のあるコルカタやバングラデシュの位置するベンガル湾―ガンジス川下流域は世界有数の豪雨地帯となります。

日本も世界的にみればかなり雨の多い国ですが雨季のベンガル湾地域の降水量は日本の梅雨の2倍またはそれ以上です。

 

毎年雨季に雨が多いのでそれなりの対策もあるでしょうが、やはり発展途上国ですから治水工事がいきわたっていなかったりすることもあります。

ですから洪水で工場が営業できなくなってしまうこともあります。

また、染色した革が乾きにくいので生産速度が鈍化してしまいます。

【おまけ】コルカタについて

現在のインドが成立したのは戦後のことです。

ご存知の通りそれまではイギリスの植民地でした。インドの独立を主導したマハトマ・ガンジーはあまりに有名。

コルカタはイギリスのインド支配の起点でした。

コルカタの始まりは17世紀にイギリス東インド会社が商館をおいてイギリスのインド貿易の拠点となったことが始まりです。

 

後に産業革命に成功してイギリスの支配が進んでいくと、18世紀にはムガル帝国から実質の支配権をイギリスが奪います。

インドにおけるイギリスの支配権が次第に拡大していくとコルカタはインド全体の政治上の中心地となりました。

大学や鉄道もでき、のちのインド帝国発足時にも首都であったコルカタは文化、経済的にも発展していきます。

 

この時ジュートや綿花を扱う繊維工業や金属・機械工業が栄えた事でイギリス式の生産様式の文化も根付いており、いまも残っています。

なので、コルカタの生産業の水準は発展途上国の中では高いそうです。

STYLE=の商品の品質が高い理由の一つです。

STYLE=の商品の品質が高い理由はもう一つあります。

当店の商品を作っている工場の創業者がもともと日本で働いていたため、日本のモノづくりの基準を肌で解っているからです。

品質への理解。海外でものづくりする場合はこれにつきますね。

まとめ

コルカタでの生産における留意点をもう一度整理しましょう。

  • ムスリムが多く、ラマダン中は生産が止まる(この時期に売り切れると次入ってくるまでに時間がかかります・・・)
  • 雨季の雨量があまりに多いので生産速度が鈍化する

でした。

もしラマダンや雨季に気に入ったものがあれば売り切れる前に手にしていただくことをおすすめします。

その時期に品切れしてしまうと次に入ってくるのが大分先になってしまいますので。


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