Δライン L字コインケースのデザイン


スタイルイコールで私が新規商品を開発する際にいつも意識していることは大別して3点あります。

  1. 単一の用途に特化する
  2. 最小のサイズ
  3. インテグレイト

これはほぼ全部の商品に共通させているポイントです。

そしてこの3ポイントが「鋭角的」なものを作る、という1点に収束します。

CEOがデザイナーなのでそういった影響が強いんでしょうかねぇ......

実際に商品のデザインをしている私はデザインに関して全くの門外漢ですが(笑)

 

正直、使いやすさだけに焦点を当てて作っているんですができたものはなぜか外観も美しくなっているってことが多いです。

美しく見えるデザインと使いやすいデザインってじつはメビウスの帯の関係なのかもしれません。

単一の用途に特化する

これがいちばんのキモだったりする。

例えば先日カード入れ付き小銭入れを作った。

それ1つ持っていれば1日困らない小銭入れを。というコンセプトからスタートした。

まず小銭入れを使う際に最も大事なのは

  • 中が見やすい事
  • 取り出しやすい事

が挙がった。

この条件を満たす小銭入れは

  • ボックス型
  • ジップ型

のどちらかになる。

小銭入れひとつで1日過ごすとしたら

  • クレジットカード
  • IC定期
  • (身分証明書)

2~3枚のキャパシティです。

最小のサイズにする

デザインの、設計のすべてに理由を持って作ったものだからこそ自信を持って世に出せるというもの。

理由なき設計はその信念に反するし、大きいとかさばるし、素材ももったいない。

小銭入れに収容したいものはクレジットカードと小銭。

であれば、「カード1枚ピッタリサイズの小銭入れ」

が目指すところになります。(クレジットカードサイズなら小銭入れにしても大丈夫という判断から)

インテグレイト

上2つで

  • ボックス型orジップ型
  • クレジットカードがぴったり収納できるサイズ

設計上の制約ができました。

ボックス型で行くかジップ型でいくか

カードは

  • IC定期
  • クレジット
  • 身分証や社員証、学生証など

と3~4枚入れたいという事だった。

ボックス型の場合、いわゆるフタ側と背中側でいずれも外面に1箇所づつで計2箇所しか手のひらサイズでのカードポケットは実装できない。

一方ジップ型なら外側内側の左右に1箇所づつで計4箇所ポケットが実装可能になる。

よってジップ型デザインを採用することになる。

ジップ型でいざ設計

ジップ型でサイズはクレジットカードサイズ(85mm×55mm)から縫い目やマチを考慮して

100mm×75mmというサイズが理想的なサイズとなる。

カードポケットを内外の計4面につける。

中の見やすさと取り出しやすさの観点から一方のマチを低く設計する。

そうすると、マチの低い方に傾けてジップを開けてしまうと小銭がこぼれてしまう恐れがあるためジップをL字にしてマチの低い方をわかりやすくすることで対策をとる。

また、カードを取り出しやすいようにカードポケットに斜めのカットを施すがこれもマチの低い方に向かってカットが下りてくるように向きをそろえることでカードの取り出しやすさを高める。

総括

以上の考察で決定した内容をまとめると

  • L字ジップ型
  • 100×75 (mm)
  • カードポケットを斜めにカット
  • 一方のマチを低くする

という4点です。

これをまず書いてみます。

↑これがラフスケッチ。

これをIllustratorで書き直して下のような図にし、工場にサンプル作成依頼を出して完了。

(普段は使う素材をこのタイミングで決定しているが今回は決まっていた)

 

おわりに

以上にみたように、スタイルイコールでは必要条件を列挙してそれを満たすデザインを絞り込むと自ずとデザインが決まっていく。

するとなぜか見た目も美しいものができていたりすることがしばしばある。

こういった信念をもって商品をデザインしているということに共鳴して作品(商品)を愛してくれる人がいたなら、うれしいな。


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